難関試験である予備試験の攻略法の1つとして、メンタルコントロールが挙げられますが、中でもストレスケアは欠かすことのできないものです。
法学は、難解な学問です。
故に、長期間にわたり複数科目を合格レベルに引き上げる勉強を継続することが求められるわけですから、ストレスが溜まるのは無理もありません。
「ただでさえ時間が足りないのに、ストレス解消する暇なんてない・・。」
「気合で乗り切る!」
などと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、ストレスが悪影響を及ぼし、かえって勉強の妨げになってしまえば元も子もありません。
いったいどのようにストレスを解消すれば良いのでしょうか?
この記事では、予備試験の勉強を進めていく上でストレスが溜まったときの解消法について解説します。是非、ご参考になさってくださいね。
1 予備試験の勉強はストレスが溜まる?
勉強に限らず仕事や学校、家庭生活においてなど、あらゆる場面でストレスとは上手く付き合っていかなければなりません。
冒頭でも触れましたが、とりわけ予備試験の勉強は難関試験ですので、ある程度のストレスは付き物といっても良いかもしれません。
そうであるならば、出来るだけシンプルかつスマートに付き合っていきたいものです。なぜなら、長時間に及ぶストレスは勉強の妨げとなり、かえって挫折を招いてしまう可能性があります。
大袈裟かもしれませんが、ストレスと上手く付き合うことができれば勉強が捗り、合格へ一歩近づくことができます。
つまり、心身ともに健康であることが、予備試験の勉強においても非常に大切であるということがいえます。
2 予備試験の勉強でストレスが溜まったときの対処法
“ストレスを制するものが予備試験を制する?!”
ストレスが溜まった状態で勉強をしても、あまり良い効果が得られないという経験をした方も多いのではないでしょうか。集中力も落ちてしまいますし、非効率であることは容易に想像できますよね。
「個々の事情によるもの」「勉強方法が自分に合っていない」「勉強スケジュールに無理がある」「そもそも法学が難しくてわからないことだらけ」などさまざまな原因が考えられます。
これらが発端となり、「モチベーションがダウンし、いつの間にか挫折してしまう」といったリスクも潜んでいます。それは、絶対に避けたいですよね。
ここでは、予備試験の勉強でストレスがたまったときの対処法を3つに絞りご紹介していきますので、ご参考になさってください。
(1) メンタルコントロールが大事
予備試験の勉強を座った状態で長時間続けていると、頸・肩・腰などに負担がかかり辛いですよね。1時間に1度はストレッチを行うなど、些細なことかもしれませんが、こうした体のケアも怠ってはいけません。
そして、体のケアと同じくらい大切なのがメンタルケアです。メンタル面の維持とケア、つまりメンタルコントロールは継続して行っていきたいのですが、実は、このメンタルコントロールが1番難しいともいえるかもしれません。
なぜなら、予備試験の勉強を進めていく過程では、いくつもの壁にぶつかることになるからです。法学ならではの独特の勉強方法に慣れるまで苦戦することから始まり、短答が全く解けない、論文が書けない、模試の結果が悪いなど数え上げればキリがありません。
「自分は予備試験に向いていないのではないか?」
などと不安に思い悩まれる時間は極力短時間でおさえて気持ちの切り替えをしましょう。
予備試験の勉強に挑まれている方は、頑張りすぎてしまう傾向にある方が多いかと思いますので、メンタルが低下しているなと感じたら自分に合ったケアを施して、コントロールしていきましょう。
(2) 休息も大事
休むことに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが実はリフレッシュはとても有効です。
期間限定や週に1度など、メリハリをつけた休息日を設けてみてはいかがでしょうか。
飛躍するためには、心身ともに適度な休息が必要ですし勉強も捗ります!
睡眠と記憶の定着の関係は切っても切れない関係として有名な話ですが、やはり飛躍するためには、適度な休息が必要だということは間違いありません。
「睡眠時間を削ってでも勉強しなければ予備試験には合格できない!」などといわれる方もいらっしゃいますが、果たして全ての受験生に当てはまるといえるのでしょうか。すべての受験生に当てはまるとはいえません。
一概にはいえませんが、個々の置かれている状況やタイプなどによっても異なります。予備試験の受験勉強期間は、一般的には最短でも1年ほどの長期間に及びます。この期間を睡眠不足な状態で過ごしていれば、心身ともにボロボロになってしまいますよね。試験当日は、長時間集中しなければなりませんし心身ともに健康でなければ乗り切ることができません。当日になって体調を崩し、実力を発揮できず後悔しても遅いですし、それは極力避けたいものです。
したがって、ストレスが溜まりなかなか集中できない時は、時間の無駄となり非効率ですので思い切ってリフレッシュしてみましょう。
(3) 自分なりの解消法を作ること
この論点が終わったら少しだけ抜け出して映画を観に行く、お笑い番組を見て笑う、カフェでゆっくりお茶をするというのも良いリフレッシュになりそうですよね。
運動が好きな方であれば、体を動かすのもおすすめです!毎日、散歩・ジョギングをする、週に1度はジムで汗を流すなど取り入れてみてはいかがでしょうか。
自室に籠るだけではなく、大学の図書館や自習室、カフェなどを利用して勉強環境を少し変えてみるのも良いかもしれません。
美味しいものを食べるというのも、心身ともに満たされますのでストレス解消に役立ちそうです。お料理好きな方であれば、お料理と向き合う時間もストレス解消に役立つでしょう。
社会人受験生の中には、「仕事をすることによって、無理やりにでも勉強から離れることになるので、一時的に勉強のストレスから解放される。」という意見も聞かれます。社会人受験生は、勉強時間の捻出が難しいといわれ一見すると不利なようにも思えます。しかしながら、仕事との兼ね合いから、メリハリをつけて短時間で集中して勉強する必要性に迫られており、自然と短期集中で効率良く勉強に向き合えるスキルを備えているともいえます。
皆さんも自分なりのストレス解消法を見つけて、頭の中を1度リセットする時間を設けて上手く乗り越えていってくださいね。
3 勉強のストレスをいかに軽減できるかが合否を分ける
◆勉強することで自信がつきストレス軽減に繋がる(=苦手の克服!)
予備試験の勉強において、ストレスが溜まる原因に共通することは、やはり「合格できなかったらどうしよう・・・」という不安な気持ちが働いているからではないでしょうか。「合格したい!」という気持ちは、予備試験受験生の皆さんは同じ気持ちのはずです。だからこそ不安になり悩んでしまいがちなのですが、悩んでいる時間は短ければ短いほど良いということはいうまでもありません。
なぜなら、悩んでいる時間の分を勉強時間に当てた方が良いですし、悩んでもネガティブ志向に深く陥ってしまったら途中で挫折してしまう危険性があるからです。
したがって、不安になり悩むくらいなら「苦手の克服」や「わからない論点は深入りせず飛ばしてどんどん前に進む勉強」を心がけてみてください。勉強を進めていくうちに、他の論点とあいまって今まで理解が及ばなかった論点が理解できるようになったりすることは少なくありません。徐々に苦手な論点を克服することで自信が付き、気がつけば不安が少しづつ軽減されます。つまり、苦手を克服することによって合格へ一歩また一歩と近づいていくわけですから、『勉強をする≒苦手からくる不安の(ストレス)解消』の効果を生むこともあるということです。
勉強への不安がストレスとなっているケースは、やはり勉強にしっかりと向き合う方法以外にありません。苦手に向き合うことは辛い作業となりますが、いかに苦手を克服する(苦手ストレスの軽減)かが予備試験の合否を分けるといっても過言ではありません。
4 サマリー
勉強を継続する上で疲れがたまった時のストレス解消法(リラックス法が効果的)と勉強への不安が募った時のストレス解消法(苦手の克服が効果的)の2つは密接な関係にあることがおわかりいただけたのではないでしょうか。予備試験は難関試験ですので簡単には合格できるものではありません。自分なりのストレス解消法を知ることにより、集中力を高め効率良く勉強することができますので、合格への近道となります。一度、少し時間を取り自分自身と向き合ってみてはいかがでしょうか。
5 まとめ
- 予備試験の勉強は難関試験なので、ある程度のストレスは付き物といえる
- 予備試験の勉強でストレスが溜まったときの対処法|①メンタルコントロールが大事 ②休息も大事 ③自分なりの解消法を作ること
- 勉強することで自信がつきストレス軽減に繋がる(=苦手の克服!)ので、悩んでいる時間は短いほど良くその分勉強する時間に当てよう!