司法試験予備試験は、国家試験の中でも合格率も低く、難関試験といえます。
この難関試験を突破するには、自分に合う予備校を選んで活用することがポイントとなります。
しかし、「予備校ってどこを選んだらいいの?」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、予備校を選ぶポイントについて徹底的に解説していますので、是非、予備校選びの参考にしてください。また、予備校選びで気になる点の一つが費用だと思います。各予備校の価格についても記載していますので、参考にしてください。
1 予備試験の概要
令和5年度予備試験の概要を簡単にまとめてみましたので、以下で確認していきましょう。
(※この記事に記載している情報は2022年8月26日現在の情報です)
(1) 短答式試験
【試験期日】令和5年7月16日(日)
【合格発表】令和5年8月3日(木)
(法務省ホームページhttp://www.moj.go.jp/にて発表)
(2) 論文式試験
【試験期日】令和5年9月9日(土)、10日(日)
【合格発表】令和4年12月21日(木)
(3) 口述試験
【試験期日】令和6年1月20日(土)、21日(日)
【合格発表】令和6年2月1日(木)
2 予備試験講座の受講スタイルはいろいろ
(1) 通学型
講座の受講方法としては、予備校の校舎に通学して、講義を受けるスタイルがあります。
通学での受講では、講師の生講義が聞けることが最大のメリットです。
また、通学での受講することで、強制的に勉強する環境を作り出すことができます。
予備試験の勉強は長丁場です。そのため、勉強していると途中でだらけたくなることもあるでしょう。
しかし、通学での受講にすることで、「勉強しなければならない」日程を強制的に設けることができます。
特に、自分で勉強の計画を立てるのが苦手な受験生は、通学での受講にすることで、勉強を継続することが期待されます。
(2) オンラインでの受講
講座の受講方法として、オンラインで講義を受けるスタイルもあります。
オンラインでの受講の最大のメリットは、時間を選ばず時間を自由に使えることです。
通学での講座であれば、講座の時間があらかじめ決まっています。
しかし、オンラインでの受講であれば、時間に縛られることなく自由に勉強することが可能です。
大学の講義やサークルで忙しい大学生であっても、空きコマの時間を使って、勉強することができます。
また、日中忙しい社会人の方であれば、朝の時間帯や、夜の時間帯を使って、自分のペースで勉強することが可能です。
オンラインでの受講は、ネット環境があればいつでもどこでも勉強することができるので、忙しい方におすすめです。
2 予備校を使うメリット・デメリット
(1) メリット
予備試験は、合格率も低く、対策をしっかりしなければ合格することはできません。
近年では、学者の先生が司法試験予備試験受験生に向けて執筆した基本書や演習書が増えてきました。
しかし、初学者が勉強する材料としてこれらの書籍を使って独学で勉強するのはハードルが高いです。
これに対して、予備校の基礎講座は、初学者にも分かるよう工夫して作成されています。
そのため、基礎講座では、初学者が最低限押さえておきたいポイントや、つまずきやすい点についてフォローがされていることが多いです。
このように、初学者は、予備校の基礎講座を受講することで、独学よりも効率よく勉強することができます。
(2) デメリット
予備試験合格を目指すにあたって、予備校を使うデメリットは、費用がかかることです。
予備校によって費用は数十万円から数百万円と異なります。決して費用は安いとはいえないため、自分に合う予備校を選ぶことが大切です。
3 講座を受講するタイミング
予備校の講座を受講するのであれば、なるべく勉強開始時点をおすすめします。
法律を勉強するにあたって重要なことはまず科目の全体像を把握することです。
初学者の段階では、細かい点は理解できなくてもよいです。むしろ全体像を把握できれば、細かい点についても理解が進んでいきます。独学で法律を勉強した場合、全体像を把握したり、重要な点を見つけることは難しいと思います。
独学で法律を勉強していくとわからないことだらけで、結局基本書を1冊読んだとしても頭に何も残らないということも考えられます。
その結果、法律を勉強するのが嫌になり、前に進むことができなくなるおそれもあります。
予備校の基礎講座を早い段階で受講することで、全体像を把握できたり、重要な点を把握することが可能となります。
また、初学者は、間違った理解をして先に進むことが多いです。
仮に、重要な点について、誤った理解に基づいて先に進んでしまった場合、それに派生して誤った知識を身に付けてしまう可能性もあります。
そうすると、後々、知識を修正することは難しくなります。せっかく勉強を頑張ったのに、努力が違う方向に行ってしまうととてももったいないです。このような事態を防ぐためにも、早い段階で予備校の講座を使ったほうが安心です。
4 予備試験講座の価格
予備校の講座を受講するうえで、無視できないのが費用です。
ここでは、予備校の費用について記載しましたので、是非参考にしてみてください。
なお、ここでは、予備校の一例を記載しているにすぎず、他にもプランがあります。詳しくは、各予備校のホームページをご参照ください。
予備校名 | 講座名+価格
(初学者向け) |
伊藤塾 | 入門講座(伊藤塾長クラス) など110〜130万円ほど |
LEC | 予備試験1年合格専用コースなど110万円台〜 |
Wセミナー | 超速逐条予備フルパック/超速逐条総合パック など50万円台〜 |
辰巳法律研究所 | 基礎集中講義 など 54万円台〜 |
アガルート | 予備試験最短合格カリキュラム など60万円台 |
studying | 予備試験総合コース 12万円~ |
資格スクエア | 合格フルパッケージ60万円~ |
5 予備校を選ぶポイント
予備試験講座の価格について、記載しました。
しかし、予備校を選ぶポイントとして、最も重要なことは、自分に合う予備校を選ぶことです。どの予備校がいいかというのは一概にはいえません。受験生自身のライフスタイルや性格にも左右されます。
そのため、単純に価格を比較するのではなく、これまでに記載した受講スタイルや、講座の内容などいろいろ見て選ぶようにしましょう。
6 サマリー
司法試験予備試験に合格するためには、自分に合う予備校を選ぶことがポイントになります。
ただ、予備校はたくさんあり、どれを選んでいいか迷うこともあるかと思います。
また、予備校の費用も決して安い金額ではありません。そのため、講師の雰囲気や講座の内容と講座の価格も考慮したうえで、自分が納得する予備校を使って、合格を目指してください!
7 まとめ
- 予備試験の予備校には、通学とオンラインでの受講スタイルがある。
- 予備校の講座は決して安くはないが、講座を受講することで、効率よく勉強することができる。
- 講座を受講するのであれば、勉強の早い段階で使うことがおすすめ。
- 予備校の講座は、十万程度~数百万円までさまざまである。
- 単純に価格を比較するのではなく、受講スタイルや、講座の内容など検討して、自分に合う予備校を選ぶことが重要である。