予備試験に年齢は関係ない!早期スタートでライバルに差をつけよう

予備試験

「何から始めれば良いかわからない・・・。」

「高校生で最年少合格者が出たとニュースで聞いたけど高校生から予備試験の勉強を始めるにはどうしたら良いの?」

 

予備試験の勉強を始めようと思っていても、自分の年齢を気にして、なかなか先に進めず悩まれている方も少なくないのではないでしょうか。社会人経験者の方はもちろんのこと、現役の高校生で法曹に興味を持ったばかりという方もいらっしゃるでしょう。

 

この記事では、予備試験の勉強において「年齢」を気にされる方のご参考になる情報をお伝えして参ります。是非、ご参考になさってください。

 

1 予備試験とは

《司法試験受験資格を得るルートは2つ!》

◆法科大学院修了者

◆予備試験合格者(年齢問わず誰でも受験することができる)

※注:文部科学省「法科大学院の教育と司法試験等との連携等に関する法律等の一部を改正する法律案」によれば、令和5年より一定の条件を満たすことにより、法科大学院在学中においても司法試験を受験することが可能となります。詳細については、随時チェックされることをおすすめします。

 

正式名称を司法試験予備試験といい、省略して予備試験と呼ばれています。合格率は、例年4%ほどの難関試験であり、予備試験に合格すると「司法試験受験資格」を得ることができます。

 

ドラマや映画で目にする法曹三者(裁判官、検察官、弁護士)の活躍に憧れる方も多いのではないでしょうか。

 

「法律には興味はあるけれど、本当に法曹三者になりたいかどうかまだわからない。」

「一般企業で、法律の知識を活かしながら働きたい。」

 

若い世代である高校生や大学生の方であれば、自分の将来進む道について悩むことは普通のことです。将来、どの方向に進むか悩んでいる若い世代の方は、早めに予備試験対策をしておくことで将来の選択肢が広がることは間違いありませんので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

2 予備試験(令和3年度)最年少合格者の高校生が誕生

法務省のデータによれば、令和3年度に高校生の予備試験合格者が誕生しました。報道でも取り上げられましたのでご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

客観的なデータをみてみると、20〜24歳が最も合格者が多いですが、社会人世代の30代以降の年齢層も多くの方が合格を果たしており、幅広い年齢層の方に支持されている試験ともいえるのではないでしょうか。

 

【令和3年度予備試験合格者・年齢別】

【年齢別】
年齢別 出願者 受験者 短答合格者 論文合格者 最終合格者
19歳以下 162 151 9 4 4
20〜24歳 4,281 3,952 884 318 313
25〜29歳 1,536 1,274 236 60 60
30〜34歳 1,382 1,063 218 31 31
35〜39歳 1,385 1,057 279 20 18
40〜44歳 1,268 941 268 20 17
45〜49歳 1,215 898 243 11 10
50〜54歳 1,105 844 223 8 8
55〜59歳 804 638 168 4 4
60〜64歳 584 440 114 2 2
65〜69歳 327 256 50 1 0
70〜74歳 203 150 27 0 0
75〜79歳 35 31 3 0 0
80歳以上 30 22 1 0 0
合計 14,317 11,717 2,723 479 467

 

【令和3年度合格者の年齢】

令和3年度     令和2年度 
最低年齢 17歳 18歳
最高年齢   64歳 59歳
平均年齢  26.28歳       25.89歳

参照:法務省「司法試験予備試験の結果について」           

3 予備試験の勉強を始めるなら高校生からがおすすめ

もし、少しでも法曹三者になって活躍したいという目標をお持ちの方は、年齢問わず今すぐにでも勉強を始めることをおすすめします。

 

特に、若い世代でこのような高い志を持っていらっしゃるのであれば、高校生の時期からスタートダッシュを切ることで、後に大きなアドバンテージとなることが魅力です。 

 

なぜなら、司法試験に合格するまでに早くても2〜3年ほどかかり、司法試験に合格した後も法曹三者として活躍できるまでに1年強の時間がかかるからです。

 

つまり、文系最難関である司法試験に合格するまでには、時間がかかるだけではなく、さまざまな壁が待ち受けていますので、時間だけではなく並大抵ではない努力も必要だからです。

 

そうであるのならば、時間的に余裕のある高校生のうちに予備試験学習のスタートダッシュを切ることで時間を効率的に活用することができるのではないでしょうか。

 

例えば、大学進学後に勉強以外のことにもチャレンジできる環境を作ってみてはいかがでしょうか。せっかくの大学生活ですから、勉強以外のことにおいても、さまざまな経験を積むことが社会人となった時に大きな糧となるからです。

 

親御さんとの話し合いは欠かせませんが、親子で是非一緒に将来に向けて、いま一度考える機会を設けてみてはいかがでしょうか。

 

《参考!》

法曹三者(裁判官、検察官、弁護士)になるためには、司法試験に合格しおよそ1年間に及ぶ司法修習を経て司法修習考試(いわゆる二回試験と呼ばれ最終関門といえる試験)をクリアしなければなりません。

 

4 予備試験の勉強を始めるのに年齢は関係ない!【結論】

法律を題材としたドラマや映画などの影響もあり、一昔前に比べて法曹三者へのイメージがより身近に感じられる時代となりました。また、近年は、司法試験合格後のキャリアパスも多様であり、高度な専門知識を有する人材として、働き方にとらわれず自分のやりたい仕事がしやすい環境にあるといっても過言ではありません。

 

勉強を始めるにあたって年齢は関係ありません!

 

モチベーションが高い時点でスタートダッシュを切ることができると、精神的にも余裕がありますので、勉強が少々難しくても乗り越えやすく効率良く進めることが期待できます。今の年齢が何歳であるかは関係なく、予備試験合格者として活躍できるチャンスは拡がりますので、ご興味をもたれた方は、まずは予備校の無料相談や説明会、無料講義などを利用して情報収集することから始めてください。その際、重要視するべきポイントを挙げてみましたので、以下をご参考になさってくださいね。

 

《予備校選びのポイント!》

◆受講形態(通学、オンライン)がライフスタイルに合っているか

◆受講費用(費用が高額であれば良いわけではない)

◆論文演習の添削数が豊富であるか(予備試験合格のためには論文演習が必須であるため)

◆受講生フォローが充実しているか

 

何らかの事情により法曹三者への夢を一度諦めた社会人の方でも、勉強方法を間違えずに地道な努力を継続すれば無理なく合格することが可能な時代となりました。

 

なぜなら、近年、予備校ではオンライン受講システムが大きな成長を遂げ、利便性やスキマ時間を最大限活用することのできる環境が整っているからです。

 

また、法曹三者以外のキャリアとして、近年は、コーポレートガバナンスの強化が急務であることから、高い専門知識を有している人材が求められています。新卒者だけではなく、『社会人経験プラスα(予備試験合格者もしくは司法試験合格者)』のように、豊富な経験と専門性を活かして有利に就職活動を行うことができる点も、予備試験の勉強をする上で大きなメリットとなります。

▼こちらの記事も合わせてご覧ください。
司法試験合格と年齢の関係は?合格者の年齢データから徹底分析

5 サマリー


予備試験の勉強を始めるにあたって年齢は関係ないことがおわかりいただけたのではないでしょうか。予備試験の勉強は、机の上だけが学びの場ではありません。スマホ1つあれば、通勤・通学などのスキマ時間を活用して講義を聞くことも問題(アプリなど)演習を行うことも可能ですので、各予備校のリサーチに加え資格スクエアの情報も是非チェックしてみてくださいね。

 

6 まとめ

  • 予備試験に合格すると「司法試験受験資格」を得ることができる
  • 司法試験の受験資格を得る方法(ルート)は2つ|◆法科大学院修了者ルート ◆予備試験合格者ルート
  • 法務省のデータによれば、令和3年度に高校生の予備試験合格者が誕生した
  • 予備試験の勉強を高校生から始めると、大きなアドバンテージとなり将来の選択肢が広がる
  • 【結論】予備試験の勉強を始めるのに年齢は関係ない!勉強したいと思った時が始め時
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