予備試験は初学者でも合格できる?準備すること、やるべきことは?

予備試験

予備試験は、法曹を目指す方にとって、司法試験の受験資格を得るための一つのルートになります。最近ではメジャーなルートになりつつある予備試験ですが、合格率が約4%と難易度がとても高い試験なので、法律の知識が全くない初学者から目指しても合格できないのでは?と不安に思う方もいると思います。

しかし、初学者からでも、正しい勉強法を実行すれば、合格できる試験です。この記事では、初学者が準備すべきことなどをまとめました。是非参考にしてみてください。

1 予備試験は初学者でも合格できるの?

予備試験は、法律の知識が全くない初学者からでも合格は目指せます。もちろん、既に一定の知識がある方の方が有利かもしれませんが、予備試験に合格するためには、単に知識があるだけでなく、試験特有の試験対策をしなければならないので、そういう意味では誰もが初学者からスタートするのです。

例えば、法学者でも、予備試験を目指すためには予備試験のための試験勉強をしなければならないので、知識だけあっても合格することはできません。

また、予備試験や司法試験では、正しい勉強法がとても重要になります。合格するための勉強法を実行して、最短合格を目指しましょう。

2 予備試験の初学者がまず準備すべきこと

(1) 必要な情報収集をする

では、初学者が予備試験の勉強を始める上で、はじめにやるべきことは何かというと、まずは試験に関する情報をできるだけ知っていただくことが大事になります。

例えば、予備試験の試験の日程、科目の種類、試験時間、勉強時間の目安、などです。予備試験がどのような試験なのかを知ることで、どれくらい自分にとってハードルの高い試験なのかを知ることができ、またどのように突破すればよいのかなど戦略を立てることができます。

予備試験の概要や日程などについては、法務省のホームページに記載されているので、是非ご覧ください。

▼こちらの記事も合わせてご覧ください。
予備試験の科目を徹底解説!科目の特色と対策方法を知ろう!

(2) 予備試験に合格した後の流れを知っておく

予備試験は、司法試験の受験資格を得るための試験になります。まずは予備試験合格を目標に試験勉強を続けると思いますが、予備試験に合格した後のことについても、事前に知っておいた方が、その後の計画も立てやすくなります。

予備試験を合格した次の年から、司法試験を受験することができますが、予備試験の最終合格発表は例年11月頃に行われるので、司法試験(例年5月中旬に開催)までは約6カ月間しか準備期間がありません。その間に司法試験の試験対策をしなければならないので、意外と時間がないことが分かります。

実際に予備試験に合格してからでは、試験対策が間に合わない可能性があるので、合格したことを見越して口述試験後には、司法試験対策を検討し始めることをおすすめします。

司法試験に合格した後は、司法修習を1年間受け、最後に二回試験といわれる、法曹になるための最終試験を受ける必要があります。予備試験からはまだ遠い話かもしれませんが、こういった試験があることも知っておいてくださいね。

(3) 教材を揃える

これから予備試験の勉強を始める上で、まずは教材を揃えることがマストになりますが、教材といっても、何から揃えればよいのか分からない方も多いと思います。

予備試験は、法律科目がメインになるので、出題科目ごとに教材を揃える必要があります。

法律は、馴染みもなく、また条文を読んでもすぐに理解できる学問ではないので、最初から厚みのある法律書を読み始めても、なかなか理解が進まず、挫折してしまう可能性があります。

法律書を一から読み始めるよりも、まずは法律の全体像を知ることが重要になります。体系を知ることで、この法律がどのような法律なのかが分かり、その後の各論の勉強に入りやすいので、最初は入門書などを読んでおくことをおすすめします。

予備校は、初学者でも分かりやすいように制作されており、また教材も全て揃っているので、予備校を利用するという方法も良いかもしれません。

資格スクエアは、完全オンライン予備校で社会人など忙しい方が最短合格するための最適な教材が揃っているので、是非検討してみてください。

(4) 予備試験合格から逆算して計画を立てる

勉強計画を立てることは、予備試験において最重要事項です。科目数も多く、相当の勉強量になるので、合格から逆算して計画を立て、1日にやるべきことを明確にしておかないと、合格までの道のりが不透明となり、試験当日までに間に合わないことが途中で分かると気持ちも焦り、精神的負担がかかってしまいます。

勉強計画を立てる上では、可処分時間との関係で、1日にできる勉強時間を計算し、具体的に何をどこまで進めるのか細部まで決めておくのをおすすめします。

何をすべきかが明確になれば、あとはそれを日々実行するだけなので、気持ちも楽になり、モチベーション維持にも繋がります。

最初に勉強計画を立てることは大変な作業ですが、時間をかけてでもいいので具体的に立ててくださいね。

(5) 予備校を利用する

初学者は、最初何をどうすればよいのかが分からないので、予備校を利用するというのも選択肢の一つです。

特に予備試験は、出題傾向や勉強法など、情報がとても重要になります。独学で勉強を始める方は、このような情報を得る手段がないので、間違った勉強をしていても、それに気づかないことがあります。

最近ではSNSなどを活用して情報を集めるといった方法もありますが、合格者によって勉強法も様々なので、どれが正解なのかが分からず、沼にはまってしまうこともあります。合格者が言っていることなので、どの情報も正しいといえば正しいですが、自分にとってその情報が重要なのかを判断することは、初学の段階では実はとても難しいのです。

予備校を利用することで、最新の傾向性や合格までのメソッドを教えてくれるだけでなく、講師や合格者からスケジュール管理や進捗管理をしてもらうことができるので、試験本番までバックアップしてもらえる点もかなりの強みといえます。

資格スクエアでは、直接合格者から進捗管理をしてもらえるフォローアップ制度があり、自分にとって必要なことや、やるべきことを明確に示してもらえるので、合格に直結したプログラムとなっています。

3 サマリー

予備試験は、司法試験の受験資格を得るためのメジャーなルートといえます。法律の知識が全くない初学者から勉強を始めることにあまり不安を感じる必要はありません。最初は理解するまで時間がかかるかもしれませんが、途中で諦めず、最後まで走り抜けていってください!

4 まとめ

  • 予備試験は初学者でも合格を目指せる試験
  • 予備試験の初学者がまず準備・やるべきことは、①必要な情報収集をする、②予備試験に合格した後の流れを知る、③教材を揃える、④予備試験合格から逆算して勉強計画を立てる、⑤予備校を利用する
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