予備試験・司法試験受験生必見!論文式試験の時間配分について

予備試験

 

予備試験や司法試験の本番の時間配分で悩まれる方も多いのではないでしょうか?
特に論文式試験は答案構成と答案作成のバランスに悩まされる方多くいらっしゃると思います。
実際に本番に望まれた方は、中途半端な途中答案も提出してしまったこともあると思います。本番に向けた練習方法、具体的な時間配分について説明致します。

また、もしかすると、勉強時間での時間配分について悩まれる方もいると思います。その方向けには下記記事をご用意しているので、よろしければ下記記事も参考にしてみてください。

 

1 予備試験と司法試験の論文式試験の時間配分について

予備試験や司法試験において、試験時間の約4分の1を答案構成の時間にかけることが一般的な基準となっています。
参考に、以下の科目ごとの答案構成時間をご参照ください。

試験時間 試験科目 答案構成時間(目安)
2時間20分 憲法・行政法 約17分
2時間20分 刑法・刑事訴訟法 約17分
1時間10分 選択科目 15分
3時間 法律実務基礎科目(民事・刑事) 約22分
3時間 民法・商法・民事訴訟法 15分

もっとも、人によっては、答案構成にほとんど時間を割かない方や、筆量の多い方は答案構成により時間を割く方もいるので、あくまで目安となります。
例えば、答案を作成するのに時間がかかってしまう方は、答案構成時間に時間を多く割くことができないので、なるべく短く構成する必要があります。
初学者の方は、上記の目安を下に答案を作成し、次第に答案構成を短くしたり、伸ばしたりと実験してみるのもおすすめです。
答案構成は、答案を作成するための準備として位置付けられるので、そのような意識で答案作成をすることが重要になります。
答案上、ナンバリングを間違えないようにしたり、記入漏れがないようにするなど、ミスを最小限に抑えるためにも、答案構成には重要な役割があります。

答案構成が終わると、実際に答案を作成する段階に入ります。
予備試験の時間配分においては、①時間割と、②紙面割をやることがとても重要になります。
時間割は、どの設問にどれくらいの「時間」を費やせるのかを明らかにしておく作業になります。
これに対して、紙面割は、自分の書ける答案枚数との関係で、どの設問をどの「紙面」(何ページの何行)まで書くことができるのかを明らかにしておく作業になります。
紙面割をしない場合、時計を見るまで限界が分からないため、何も考えずに書きたいことを書いてしまった結果、書きすぎてしまい、時計をみたら、時間割を5分以上オーバーしてしまうということが起きてしまいます。
事前に紙面割をしておくことで、「2ページ目の半分まできたから、設問を終えないといけない」という意識が、答案を書いている段階で感じることができるため、結果的に、時間割を守ることができるようになります。
これは、特に途中答案(時間が足りずに設問の途中で記述が終わってしまう答案)をしてしまう方に実践していただくことをおすすめします。
「時間割」をしているにもかかわらず、途中答案になってしまって悩んでいる方は、ぜひ、一度、「紙面割」をしてみてください。
これらの作業は、答案構成の段階で決めておくと、スムーズに答案作成に入ることができ、途中答案を防ぐことができます。

また、紙面割や時間割をする上で、事前に答案用紙1ページにつき記述するのにどれくらいの時間がかかるかを計算しておくことも重要です。
予備試験では、各科目にA3横書き1枚の答案用紙が配られます。(※選択科目については本年度より実施のため、推定)
上記でお伝えしたように、試験時間との関係においては、1ページあたりに答案を作成できる時間は、人それぞれなので、まずは1ページの答案用紙を書ききるのにどれくらいの時間がかかるか、時間を計ってみましょう。
その上で、答案構成に時間をどれだけ割けるのか、計算してみてください。
答案を書ききることが何よりも重要なことなので、そのためにできる工夫を考える必要があります。

2 どうすれば本番で良いパフォーマンスが出せるか?

(1) 練習(アウトプット)の徹底

予備試験の時間配分を守るためには、何よりも、答案を作成する練習を何度も何度もやることが重要になります。
最初から設問ごとに答案の量のバランスを調整しつつ、答案を最後まで書ききることができる受験生はいません。また、これは論文においてもっとも難しいポイントといっても過言ではありません。
分からない設問で悩んでしまって時間が足りなくなってしまったり、アウトプットの量が少なくて書くのに時間がかかってしまうなど、最初は慣れるまで時間がかかると思います。
アウトプットを繰り返すことは、何が足りていないか、克服すべき要素が何かを特定するためにも重要な役割があるので、論文においてはアウトプットを何度も繰り返して実践してみてください。

(2) 過去問を解く

アウトプットをする上で、最も参考になるのは、やはり過去問になります。
上記の時間割や紙面割も、本番同様の試験時間として使用できる過去問でなければ、練習にならないので、是非過去問を通して予備試験の時間配分を身につけてください。
過去問は、予備試験の時間配分のための練習以外にも、出題の傾向性を把握することや、敗因分析をするのに役立ちます。予備試験に合格する上で過去問を解くことは必須で、何度解いても無駄にならないので、早い段階から過去問を解いていきましょう。

3 資格スクエアなら練習も過去問対策もできる

資格スクエアが提供している講座では、過去問対策もできるので、おすすめです。添削機能の入ったプランもあるので、資格スクエアの講座も是非検討してみてくださいね。

4 サマリー

予備試験の時間配分に注意しながら答案構成し、答案を作成することに慣れるまでは大変な作業になりますが、途中答案の癖がついてしまうと克服するのに時間がかかってしまうため、早い段階からそうならないための対策をしておくことが重要になります。事前に時間配分の重要性を知っておくことで、早めに対策ができるので、これから答案を書く方は是非実践してみてくださいね。

5 まとめ

  • 予備試験や司法試験では、一般的に試験時間の4分の1を答案構成に割く
  • 予備試験の時間配分においては、①時間割と②紙面割をやることが重要
  • 時間割は、どの設問にどれくらいの「時間」を費やせるのかを明らかにしておく作業
  • 紙面割は、自分の書ける答案枚数との関係で、どの設問をどの「紙面」(何ページの何行)まで書くことができるのかを明らかにしておく作業
  • 時間割と紙面割をやることで、答案作成にスムーズに入ることができ、途中答案を防ぐことができる
  • 答案用紙1枚につき書くのに何分かかるのかを事前に計算しておきましょう
  • 予備試験の時間配分を身につけるためには、アウトプット(特に過去問)を何度も繰り返す
  • 資格スクエアでは、過去問対策ができる
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