司法試験は実は受かりやすい試験って本当?

予備試験

司法試験は受かりにくい 楽観視すると落ちてしまう 

司法試験は国家資格最難関と言われる試験ですから、どんなに上手く時間を使ったとしても簡単に上手くいくものではありません。

平成30年度の司法試験の合格率は、論文式試験で26.2%です。この数字は、果たして低いのでしょうか?

司法試験の合格率

司法試験の合格率はかなり低いのが現状です。

現在の試験ではわずか2割程度の合格率まで落ち込んでいます。上位法科大学院、たとえば東京大学法科大学院の受験生半分が落ちるというのはかなりシビアなところです。

しかし、同時に「司法試験は受かりやすくなった」と言われているのもまた現状です。

なぜでしょうか?

それは、司法試験の合格者の数が以前に比べ、かなり増加しているからです。司法試験は元々400人程度の合格者しかいなかったのですが、現在では1,500人ほどまで増えています。
つまり、司法試験は合格しやすくなったとも、合格は非常に難しいとも言われているのです。

ではどちらが本当なのでしょうか?

1,500人の合格者は多い?少ない?

結論から言います。司法試験の合格は非常に難しいです。1,500人という数字は非常に少ないのです。

「1,500人が受かる試験」だから受かりやすくなったという考えは、楽観的すぎます。毎年、司法試験を楽観視した受験生が大量に落とされていくのです。

このことは、他の国家試験と比べてみるとよく分かります。例えば、医師国家試験と比べてみましょう。

司法試験は文系の最難関コースのようなものですが、理系の最難関コースの国家資格に医師国家試験があります。
この医師国家試験の合格者は、例年9,000人程度。

司法試験の1,500人と比べると、医師国家試験の合格者数は6になるのです。

勿論受験者の母数や受験のシステムも全然違いますから、この2つを単純に比較することは出来ません。しかし、母数の違いがあってもこの差は非常に大きいものです。

この司法試験に向けて多くの受験生が全力で勉強に取り組んで努力を重ねてきますが、実際に合格するのは20%台程度。

司法試験にチャレンジする際に必要以上の不安を抱える意味はありませんが、かといって楽観視してもいけないのです。

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