司法試験の日程は?令和5年からの受験資格の変更についても解説!

司法試験

 

この記事では法曹になるために合格する必要のある「司法試験」について、令和4年度の日程や令和5年度からの受験資格の一部変更について詳しく解説していきます。特に、後者の受験資格の一部変更については法科大学院ルートでの司法試験受験を考えている人にとって重要な変更となります。ぜひ最後までご覧ください。

尚、本記事では令和4年7月時点に法務省HPに掲載されているデータをもとに紹介しています。

1 令和5年 司法試験の実施日程

文系最難関といわれる司法試験ですが、合格するためには「短答式試験」「論文式試験」をそれぞれ突破しなければなりません。例年、5月の中旬に中1日を挟み5日間にわたり実施されていましたが、令和5年からは、およそ2か月後ろ倒しの日程へと変更されますのでご注意ください。

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(1) 論文式試験の実施日程

令和5年司法試験論文式試験の日程は、7月中旬に実施されます。

令和5年7月12日(水)、13日(木)、15日(土)

例年、論文式試験は8科目について実施されます。

7月12日(水) ※選択科目(3時間)

※公法系科目第1問(2時間)

 公法系科目第2問(2時間)

7月13日(木) ※民事系科目第1問(2時間)

 民事系科目第2問(2時間)

 民事系科目第3問(2時間)

7月15日(土) ※刑事系科目第1問(2時間)

 刑事系科目第2問(2時間)

※試験科目について

公法系科目(憲法及び行政法に関する分野の科目) 、 民事系科目(民法,商法及び民事訴訟法に関する分野の科目)、刑事系科目(刑法及び刑事訴訟法に関する分野の科目)

※選択科目について

専門的な法律の分野に関する科目として法務省令で定める科目のうち受験者のあらかじめ選択する1科目(倒産法・租税法・経済法・ 知的財産法・労働法・環境法 ・ 国際関係法(公法系)・国際関係法(私法系))

※試験科目及び選択科目については、例年に基づいた情報(令和4年7月時点)です。

(2) 短答式試験の実施日程

令和5年司法試験短答式試験の日程は、以下のとおりです。

令和5年7月16日(日)

例年、短答式試験は3科目について実施されます。

令和5年7月16日(日) 憲法(50分)

民法(75分)

刑法(50分)

(3) 合格発表

令和5年司法試験短答式試験成績発表日は、以下のとおりです。

令和5年8月3日(木)

令和5年司法試験の合格発表日(いわゆる最終合格発表日)は、以下のとおりです。

令和5年11月8日(水)

(4) 試験会場について

令和4年司法試験は下記の会場で実施されました。
令和5年の試験会場に関する情報は、法務省より詳細が発表され次第更新いたします。

試験地 試験場
札幌市 TKP札幌駅カンファレンスセンター(札幌市北区北7条西2-9 ベルヴュオフィス札幌2階/3階)
仙台市 ハーネル仙台(仙台市青葉区本町2-12-7)
東京都 ・TOC(東京都品川区西五反田7-22-17)

・TKP市ヶ谷カンファレンスセンター(東京都新宿区市ヶ谷八幡町 8番地 TKP市ヶ谷ビル)

名古屋市 愛知県体育館(名古屋市中区二の丸1-1)
大阪市 マイドームおおさか(大阪市中央区本町橋2-5)
広島市 広島コンベンションホール(広島市東区二葉の里3-5-4 広テ レビル)
福岡市 南近代ビル(福岡市博多区博多駅南4-2-10)

(5) 令和5年 司法試験の願書交付

令和5年司法試験の願書の交付期間は、以下のとおりです。

令和5年3月10日(金)〜同年4月4日(火)

令和5年司法試験の願書の受付期間は、以下のとおりです。

令和5年3月22日(水)~同年4月4日(火)

 ※「受験票発送」の日程は、法務省より詳細が発表され次第更新いたします。

なお、司法試験の試験公告日は令和4年12月16日(金)です。詳細が公表されましたら随時最新情報を更新いたします。

2 令和5年司法試験から受験資格が変更される

令和5年司法試験から受験資格が一部変更されることとなりました。具体的には、法科大学院在学中においても一定の要件を満たすことで在学中に司法試験の受験資格を取得できる(以下、「在学中受験資格」という)というものです。

従来、法科大学院課程の修了または予備試験に合格しなければ受験資格を得ることができませんでしたが、法曹資格取得までの時間的・経済的負担の軽減を図るための方策として新たに導入されることとなりました。具体的には下記が条件です。

在学中受験資格取得の要件

・法科大学院在学中であること

・当該法科大学院の学長が認定すること(以下、「学長認定」という)

 当該法科大学院において所定科目単位を修得していること。

 司法試験が行われる日の属する年の4月1日から1年以内に当該法科大学院の課程を修了する見込みがあること。

 

所定科目単位とは?

法律基本科目(憲法、行政法、民法、商法、民事訴訟法、刑法及び刑事訴訟法に関する分野の科目)の基礎科目につき30単位以上

法律基本科目の応用科目につき18単位以上

選択科目(倒産法、租税法、経済法、知的財産法、労働法、環境法、国際関係法(公法系)又は国際関係法(私法系))につき4単位以上

※在学中受験資格を得るためには、司法試験が実施される日の属する年の3月31日までに、それぞれ上記に定める単位を修得していることが必要。詳しくは、法務省「在学中受験資格に関するQ&A」をご確認ください。

※各法科大学院における開講科目と上記法律基本科目の基礎科目及び応用科目、選択科目との対応関係については、各自各法科大学院にお問い合わせください。

3 <参考>令和4年司法試験の実施日程

 

(1) 令和4年 司法試験実施日程

令和4年司法試験の実施日程は以下のとおりでした。

5月11日(水) 論文式試験 ※選択科目(3時間)

※公法系科目第1問(2時間)

 公法系科目第2問(2時間)

5月12日(木) ※民事系科目第1問(2時間)

 民事系科目第2問(2時間)

 民事系科目第3問(2時間)

5月14日(土) ※刑事系科目第1問(2時間)

 刑事系科目第2問(2時間)

令和4年5月15日(日) 短答式試験 憲法(50分)

民法(75分)

刑法(50分)

※試験科目について

公法系科目(憲法及び行政法に関する分野の科目) 、 民事系科目(民法,商法及び民事訴訟法に関する分野の科目)、刑事系科目(刑法及び刑事訴訟法に関する分野の科目)

※選択科目

専門的な法律の分野に関する科目として法務省令で定める科目のうち受験者のあらかじめ選択する1科目(倒産法・租税法・経済法・ 知的財産法・労働法・環境法 ・ 国際関係法(公法系)・国際関係法(私法系))

(1) 令和4年 司法試験合格発表

令和4年司法試験短答式試験成績発表日は、令和4年6月2日(木)でした。

「短答式試験成績通知書」の発送は、令和4年6月上旬に発送されました。

令和4年司法試験の合格発表日(いわゆる最終合格発表日)は、以下のとおりです。

令和4年9月6日(火)

※令和4年9月28日(水)官報公告。

※「合格通知書兼成績通知書発送」は令和4年9月中旬。

※「合格証書授与」は令和4年9月末。

4 サマリー

令和5年から司法試験の日程が例年より2ヶ月後ろ倒しとなりました。また、一定要件を満たすことにより法科大学院在学中においても司法試験の受験が可能となりますので、早期合格を目指すことができます。合格目標年度を設定したら計画的に勉強を進めていきましょう!

5 まとめ

  • 令和5年から司法試験実施日程が7月中旬に変更となる(例年よりおよそ2ヶ月後ろ倒しとなる)。
  • 令和5年司法試験の短答式試験は、7月16日(日)に実施される。
  • 令和5年司法試験の短答式試験の成績発表日は、8月3日(火)である。
  • 令和5年司法試験の論文式試験は、7月12(水)、13日(木)、15(土)に実施される。
  • 令和5年司法試験の合格発表日は、11月8日(水)である。
  • 令和5年司法試験の願書交付期日は、令和5年3月10日(金)〜4月4日(火)まで。
  • 令和5年司法試験の願書受付期日は、令和5年3月22日(水)〜4月4日(火)まで。
  • 令和5年司法試験から受験資格が変更される(一定要件を満たせば法科大学院在学中の受験可能)。
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