近年、スマホでいつでもどこでも学習できる講座が重宝されていますが、行政書士試験対策のサイトにも、無料で利用できる便利なサイトがあるのをご存知ですか?
この記事では、問題演習や知識の補充をスマホでできるサイトを紹介していきます。有料会員登録で拡充されるコンテンツについても、詳しく解説します!
1 行政書士試験!合格道場
行政書士試験!合格道場は、行政書士試験合格を目指して勉強する受験生の間では、有名な問題演習サイトです。会員制度には無料と有料がありますが、無料会員であっても十分な勉強ができる優れもののサイトなのです。
会員が本サイトで最も魅力を感じているのは、「丁寧な解説」です。例えば、行政書士試験の出題形式である5択問題の解説では、本サイトは正解の提示のみではなく、1択1択に詳細な説明や独自の解説を付けています。また、11月の行政書士試験本番終了後の解答・解説も、素早くアップしてくれます。
法改正にも敏感であり、サイト上で演習問題で出題される過去問が法改正によって法律的に矛盾しないように、常に修正を加えて細やかな対応を見せています。
(1)過去問が充実
本サイトを利用すれば、あまりにも過去問が充実しているため過去問集を購入する必要が無くなるほどです。マイナスポイントをしいて挙げれば、過去問は無料で利用できるのですが、練習問題や解説動画などは有料になります。しかし、無料コンテンツだけでも十分という利用者も多く、コンテンツの充実ぶりが伺えます。
(2)学習完遂システムとは?
本サイトは大量の問題数(3,000問以上)を誇る問題演習サイトですが、そのボリュームを効率的に使い倒すために開発されたオリジナルのシステム「学習完遂システム」が、また秀逸なのです。このシステムの優れた点についてのコメントを、合格者インタビューから引用しましょう。
合格道場のコンテンツの中で、一番良かったものは何ですか。
一問一答とか他のもすごく良かったんですけど、学習がある程度進んできた段階では、ソートできるシステム、自分の過去学習してきた記録(学習完遂システム)です。自分が正解できたのとダメだったのとを記録として追っていくことができたので、それが良かったです。
自分を客観的に見れるというか、ここができていない部分をちゃんと課題にしてやっていくことができたので利用しやすかったです。
受験勉強においては、紙ベースの問題集なら付箋を貼るなどの「弱点の洗い出し」が上手くできるかどうかが勝敗を決めることも多いです。しかし、本システムを使えば、いつでも自分の弱点にフォーカスした勉強ができます。
本システムに搭載された機能について、詳しく解説しましょう。
①履歴機能
・各単元、項目ごとに解答数や正解数などの学習成果を記録できる。
・得意科目の実力をさらに伸ばしたり、弱点科目の補強をするのに効率よく学習できる。
・正解数や正解率などが表示されるので、学習効果が分かりやすい。
・ログインするだけで、前回解いた問題からすぐに取り掛かれる。
②絞り込み・並び替え機能
絞り込み機能では、レベル別・解答回数・正解数・チェックマークによって、問題の絞込みができます。例えば、レベル1の問題だけを絞り込む、といった使い方が可能です。また、システムには物理的な制約がないため、掲載する問題数に上限がないのも魅力です。
本機能を使えば、レベル別に問題演習に取り組んだり不正解の問題のみに取り組んだり、効率的な学習ができます。下記の例のように、学習者の思い通りのオリジナル問題集が作れるのです。
活用例① | 学習初期~ | レベル3までの問題を繰り返し解くことで基礎知識を固める。 |
学習中期~ | レベル4以降の問題を解いて応用力を養う。 | |
学習直前期~ | 総復習として、再び全問題を解いて知識の漏れを防ぐ。 | |
活用例② | 学習初期~ | 行政書士試験で出題される問題を把握するため、科目ごとのインプット直後に、 合格道場でアウトプットを繰り返して一通り解く。 |
学習中期~ | 何度も間違えてしまう問題や苦手とする科目を絞込みをし、弱点を補強する。 | |
学習直前期~ | 総復習として、再び全問題を解いて知識の漏れを防ぐ。 |
合格道場「学習完遂システムとは?」を基に作表
③チェック・メモ機能
本機能では、まず問題ごとにチェックを入れることができます。チェック項目のみを絞り込めば、あなたのオリジナルチェックノートができ上がります。
「メモ機能」では、テキストの要点などを書き込めます。後に要点を復習したい時も、システム上で簡単に探し出せます。また、メモ機能を活用することで情報の一元化が図れるため、テキストや問題集を持ち歩かずに、スマートフォンやタブレット等の端末を使って勉強できます。
行政書士の受験生には、会社員や主婦など勉強時間の取れない人が比較的多いのです。すると、スキマ時間を上手く使って勉強できるかが合格へ鍵となります。チェック・メモ機能は、スキマ時間を使った勉強に大活躍してくれる機能になるでしょう。
(3)プライム(有料)登録
本サイトは無料会員でもコンテンツが充実していますが、有料のプライム会員になれば更に利用できるコンテンツが広がります。
プライム会員の教材「合格道場プライム問題集」は、問題総数が3000問以上と充実のボリュームを備えている上、丁寧な解説が加えられています。まさに質量ともに最高峰の教材です。
無料会員 | ・過去問《年度別》 ・問題の解答履歴 ・気になる問題にマーク ・問題をフィルター・並べ替え |
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新規登録 | 無料 | |
更新 | 無料(更新手続き不要) | |
プライム会員 | ・過去問法令別 ・オリジナル練習問題 ・一問一答 ・単元テスト ・総合テスト |
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新規登録料 (登録月で異なる) |
7500円:試験終了後の11~2月まで 3900円:11月の試験実施月 |
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更新 | 4800円:試験終了後の11~2月まで 7100円:それ以降(新規登録扱い) |
支払いが発生するのはプライム会員登録・更新時のみなので、支払いは入会時および更新時の年1回のみになります。
プライム会員(有料)と無料会員(要登録)の他に、ゲスト(登録不要)のステータスもあります。それぞれで利用できるコンテンツが違いますが、詳しくはこちらをご覧ください。
2 リラックス法学部
リラックス法学部は、問題演習サイトではなく、行政書士試験の出題範囲を解説するコンテンツサイトです。条文や判例に関する分かりやすい解説記事が多く、特に初学者におすすめのサイトです。
(1)初学者に最適
「民法初学者の部屋」は特に面白く、タイトルからして興味をそそられます。例えば、こんな具合です。
第1話 ゲームを売りたい未成年者のヨネヤマ
第2話 未成年者が一人前になる時
第3話 未成年者以外の制限行為能力者
第4話 マキノの心裡留保
第5話 ヨネヤマとマキノの通謀虚偽表示
とにかくリラックスして分かりやすく、がこのサイトのコンセプトです。民法は、多くの行政書士試験の受験生が不得意とする科目ですが、このようなアプローチなら楽しんで勉強できそうです。
(2)「要点まとめ」は試験対策に
その他、「法律解説」「判例」「試験対策」「行政書士(試験情報)」などのカテゴリーがありますが、なかでも受験生に活用して頂きたいのが「試験対策」です。
法律科目の試験対策・要点まとめコーナーとして、一問一答式で解説してくれます。
・民法【総則】試験対策・要点まとめ
・民法【物権】試験対策・要点まとめ
・民法【債権】試験対策・要点まとめ
・民法【親族・相続】試験対策・要点まとめ
など、リラックスしながら力試しができるサイトなので、ぜひ活用して見てください。
3 過去問.com
過去問.com(過去問ドットコム)は、行政書士試験に限らず、資格試験の過去問と解説を幅広く集めて掲載する無料問題集サイトです。「法律・金融」に関する資格試験では、以下の試験の過去問が掲載されています。
・FP2級
・FP3級
・行政書士
・社労士
・司法書士
・中小企業診断士
・通関士
国家試験・民間試験を広く扱い、過去問だけでなく予想問題が掲載されることもあります。出題形式は基本的に1問1答形式です。
(1)搭載された便利機能
下表は、このサイトに搭載された便利機能についてまとめたものです。なお、これらの機能はすべて無料で利用することができます。
ランダム出題機能 | 全問正解するまでランダムに過去問を解き続けられる機能。 |
模試出題機能 | 試験を想定して問題を解いていき合格の可能性を判定する機能。 |
解説の品質レビュー | それぞれの過去問題、予想問題に複数件付いている独自の解説に対して、 5万人以上のユーザーが品質を評価できる機能。 最も価値があると評価された解説が、上段に表示される。 |
付箋メモ機能 | メモをしておきたい事柄を、付箋メモとして自分だけが見れる形で画面上に保存できる機能。 |
(2)行政書士試験の過去問
本サイトは、行政書士試験の過去問については、令和元年(2019年)度~平成25年(2013年)度まで無料で公開しています。利用者は、それらの過去問の出題形式を「年代別」「分野別」「ランダム」から選ぶことができるため、自らの弱点にフォーカスしたやり方で勉強ができます。
また、以下のような計算機能が各問題に付けられており、サイト利用者の学習到達度を計ってくれます。
正解率 : 0% 残り : 422 |
行政書士試験合格には過去問演習が実に有効です。本サイトを上手く利用して、実践力をばっちりつけて本番試験に臨みましょう!
4 サマリー
行政書士試験の勉強に役立つサイトを紹介してまいりました。いずれもスキマ時間を利用して、知識の補充や問題演習ができるお役立ちサイトです。上手く活用すれば合格に近づくこと間違いなしです!
5 まとめ
・「行政書士試験!合格道場」は有名な問題演習サイトで、無料会員であっても十分な勉強ができる。
・同サイトの「学習完遂システム」には履歴機能、絞り込み・並び替え機能、チェック・メモ機能などが搭載されている。
・同サイトプライム会員には、過去問(法令別)、オリジナル練習問題、一問一答、単元テスト、総合テストなどの特典がつく。
・「リラックス法学部」は行政書士試験や出題範囲を解説するコンテンツサイトで、条文や判例に関する分かりやすい解説記事が多い。
・「過去問.com(過去問ドットコム)」は、行政書士試験に限らず資格試験の過去問と解説を幅広く集めた無料問題集サイト。
・行政書士試験の過去問は、令和元年~平成25年度まで無料公開しており、利用者は「年代別」「分野別」「ランダム」から出題形式を選べる。