行政書士は、行政手続き及び書類作成のプロであり「市民にとって最も身近な街の法律家」などといわれています。
ここ最近、特に社会人を中心に受験者数も増加傾向にあり法律系資格の中でも人気の資格です。
行政書士試験の合格を目指す場合、どのくらい勉強すれば良いのでしょうか?
法律系資格のうちの一つであり、例年合格率はあまり高くないため簡単に合格できる試験ではありません。
これから、行政書士試験にチャレンジしたいと思われている方にとって、行政書士試験の全体像を知ることは試験対策する上でも重要なポイントとなります。
この記事では、行政書士試験に合格するために必要な勉強時間や試験概要などについて解説します。
1 行政書士試験とは
行政書士試験は、行政書士法に基づき年に1回以上行うこととされており、年齢・国籍・性別問わず誰もが受験することのできる試験です。
また、試験内容は、行政書士の業務に関して必要な知識及び能力について問われます。
試験日時 | 例年11月第2日曜日 午後1時〜午後4時
◆令和4年度〈予定〉 11月13日(日)午後1時〜午後4時 |
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受験手数料 | 10,400円(令和4年度改定) | |||
出題形式 | 科目 | 問題数 | 配点 | |
法令等 | 5肢択一式 | 基礎法学 | 40問 | 160点 |
憲法 | ||||
行政法 | ||||
民法 | ||||
商法 | ||||
多肢選択式 | 憲法 | 3問 | 24点 | |
行政法 | ||||
記述式 | 行政法 | 3問 | 60点 | |
民法 | ||||
一般知識 | 5肢択一式 | 政治・経済・社会 | 14問 | 56点 |
情報通信・個人情報保護 | ||||
文章理解 |
※試験日程など詳細はホームページで随時ご確認ください。
※科目ごとの問題数は、合格発表後に公表されますので詳細はホームページでご確認ください。
合格基準点については、以下のいずれも満たした者を合格としています。
・行政書士の業務に関し必要な法令等科目の特典が122点以上である者
・行政書士の業務に関する一般知識等科目の得点が24点以上である者
・試験全体の得点が180点以上である者
以下は、近年の合格率の推移です。例年10%台前後を推移しており難易度の高い試験であることがわかります。
年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
2014 | 48,869 | 4,043 | 8.27% |
2015 | 44,366 | 5,820 | 13.12% |
2016 | 41,053 | 4,084 | 9.95% |
2017 | 40,449 | 6,360 | 15.72% |
2018 | 39,105 | 4,968 | 12.70% |
2019 | 39,821 | 4,571 | 11.48% |
2020 | 41,681 | 4,470 | 10.72% |
2021 | 47,870 | 5,353 | 11.18% |
行政書士試験は、試験範囲も広く、何から手をつければ良いかわからないという方も少なくありません。
独学でも合格ができない試験ではありませんが、勉強の方向性を間違えてしまうと、行政書士試験に合格することが叶わなくなってしまいますので注意が必要です。
2 行政書士試験に合格するために必要な勉強時間
個人差があり一概にはいえませんが、行政書士試験に合格するために必要な時間は600時間ほどであるといわれています。
例えば、宅建士試験など法律学習経験のある方はある程度の短縮が可能となるでしょう。
一方で、これまで全く法律に関する学習の経験がない方は600時間をおよその目安とし、勉強方法や理解度によってプラスアルファで個人差が生じることを念頭においておきましょう。
余裕をもった学習スケジュールを立てることをおすすめします。
3 忙しい社会人受験生は勉強スケジュールが合格のかぎ
下表(行政書士試験の受験者・合格者の属性)のデータをご覧ください。
直近3年間では、30代・40代・50代の受験生が多いことが見て取れます。
30代以降は働き盛りの社会人が多い世代ともいえますが、忙しい社会人にとって、勉強時間の捻出は至難の業です。
しかしながら、合格するために必要且つ最適な勉強スケジュールを立て、こなすことが合格の鍵ともいえます。忙しい社会人が行政書士試験の合格を目指すためには、どのようなスケジュールを立てれば良いのでしょうか?
令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | ||||
属性 | 受験者数 | 全体の割合 | 受験者数 | 全体の割合 | 受験者数 | 全体の割合 |
10代 | 545 | 1.37% | 590 | 1.42% | 600 | 1.25% |
20代 | 6,728 | 16.90% | 7,565 | 18.15% | 8,177 | 17.08% |
30代 | 9,014 | 22.64% | 9,367 | 22.47% | 10,550 | 22.04% |
40代 | 10,716 | 26.91% | 10,713 | 25.70% | 12,576 | 26.27% |
50代 | 8,391 | 21.07% | 8,899 | 21.35% | 10,591 | 22.12% |
60代以上 | 4,427 | 11.12% | 4,547 | 10.91% | 5,376 | 11.23% |
全体 | 39,821 | 100.00% | 41,681 | 100.00% | 47,870 | 100.00% |
参照:一般財団法人行政書士試験センター「最近3年間における行政書士試験の受験者・合格者の属性
勉強スケジュールを立てるコツは「試験日からの逆算」が効果的です。
前述のとおり、行政書士試験は例年第2日曜日に試験が行われますので、そこから逆算して考えてみましょう。
例えば、7月から学習を開始すると仮定して、7月〜11月2週目までを19週として計算してみます。
600時間÷19週間≒およそ32時間/週
1週間で32時間ほどの勉強時間を確保できれば、行政書士試験の合格に近づくことができます。
例えば、平日3時間×5日間=15時間勉強するとして、土日の勉強時間は合わせて17時間ほど必要です。
しかしながら、土日にそれぞれ8時間ほど勉強するとなると、1週間丸々勉強漬けになってしまい休日がありませんので、あまり現実的な数字とはいえません。無理な勉強スケジュールは、挫折を招き兼ねませんので、適度な休息と予備日を考慮したスケジュールを立てましょう。とはいえ、スケジュール調整はそう簡単ではありませんし、実際に多くの受験生が悩むポイントでもあります。
そこで、おすすめしたいのはスキマ時間の活用です!
まとまった時間が取れない場合は、通勤・通学の往復時間や休憩時間、待ち時間などを積極的に使い勉強時間へと変えてしまいましょう。スキマ時間だけでも合計すれば2〜3時間確保できる方が多いのではないでしょうか。
ここでは、7月から勉強をスタートすると仮定し算出しましたが、1日も早く勉強をスタートすることで、日々の負担は軽減できます。もし、行政書士試験にチャレンジしようかどうか悩まれている方は、早めに決断しスタートダッシュを切ってくださいね。
また、効率良く短期間で合格を目指すのであれば「予備校」の利用をおすすめします。勉強時間の捻出や正しい勉強方法を実践すれば4ヶ月ほどで合格という2文字が見えてきます。
4 行政書士試験の合格を目指すなら予備校利用がおすすめ!
行政書士試験の合格を目指すのであれば、効率的に学習ができるオンライン型の予備校資格スクエアが提供する「森Tの4ヶ月合格講座」を利用することをおすすめします!
行政書士試験に合格するためには、試験日(合格)から逆算した勉強スケジュールが鍵となることは前述のとおりですが、それだけでは合格することはできません。
比較的、短期間での合格を目指すのであれば、「合格するために研究し尽くされたカリキュラム」が必要となります。
資格スクエアの講座では、これら合格するために必要な要素を盛り込んだ講座設計となっていますので、教材選びや勉強方法に迷うことなく「合格するための勉強」に専念することができます。
資格スクエアの「森Tの4ヶ月合格講座」のおすすめポイント!
ゼロからでも4ヶ月で行政書士試験合格を目指せる
「合格すること」に特化したカリキュラムでポイントを絞り講義を展開していきます。
なぜなら、重厚すぎる講義では合格するまでに時間がかかってしまうからです。
法律学習未経験者でもとにかくわかりやすい講義
“固い法律はやわらかく”を合言葉に、人気講師「森T」によるわかりやすく定着しやすい講義で合格を目指すことができます!講師経験20年超、老舗予備校出身かつ元国語講師の大ベテランの講義は必聴です。
また、資格スクエアは、完全オンライン型ならではの機能性に優れたツールを兼ね備えていますので、スマホ一つあれば、いつでもどこでも行政書試験の勉強をすることができます。
通勤や通学のスキマ時間を勉強時間に変え、ルーティン化していきましょう!
気になった方は、是非「講座説明会や無料講義体験」などをご活用ください。
5 サマリー
行政書士は、私たち市民の暮らしやビジネスシーンをサポートすることに加え、昨今では、高度情報通信社会における行政手続きの専門家として、コンサルティングを伴う各種許認可業務における活躍も注目されています。資格スクエアの行政書士講座を活用し、合格を掴み取ってください!
6 まとめ
- 行政書士試験は、年に1回行われ、年齢・国籍・性別問わず誰もが受験することのできる試験
- 行政書士試験に合格するために必要な時間は600時間ほどである。
- 社会人受験生は、試験日(合格)から逆算した勉強スケジュールとカリキュラムが合格の鍵となる。
- 忙しい社会人は、通勤時間などスキマ時間を活用しルーティン化しよう。
- 行政書士講座は、オンライン受講に特化した資格スクエアの「森Tの4ヶ月合格講座」がおすすめ!