司法試験を受験するにあたって、年齢や学歴は関係ありません。
しかし誰でも受けられるかというとそういうわけではなく、2つのコースをへて司法試験の受験資格を得る必要があります。
1つめは、法科大学院卒業のコース、そして2つめは司法予備試験合格のコースです。
法曹になるまでの流れ
司法試験とは毎年5月の中旬に行われており、短答式と論文式による試験が5日間(その内1日は中休みとして空くため試験は実質4日間)に渡って実施されます。
受験者全員がその両方の試験を受けることになっています。
司法試験前後のルートは以下の通りとなっています。
法科大学院卒業/司法予備試験合格→司法試験→1年間の司法修習→司法修習考試→弁護士などに就職
1年間行われる司法修習とは、裁判所や検察庁、弁護士事務所での実務研修です。例えば、検察庁では、実際に事件を振られ被疑者の取り調べなどを行います。
司法修習考試とは、二回試験(司法試験に続き2回目の試験だから)とも呼ばれ、司法修習の卒業試験のようなものです。科目は、論文式試験(民事裁判、民事弁護、刑事裁判、刑事弁護、検察)の5科目です。(口述式試験と一般教養科目は現在廃止)
以上を見てみると、司法試験は法曹になるまでの1つの過程にすぎないということが分かります。
それでは、法曹になるまでの第一関門、法科大学院の卒業について解説します。
法科大学院の受験コース
司法試験に合格するためには、法科大学院を卒業する必要があります。法科大学院を卒業するためには、当然ですがどこかの法科大学院に入学する必要があります。
入学するための大まかなルートとしては、毎年6月に2回行われている適性試験を受け、パーソナルスティトメント・成績表などの出願書類を提出して、8月末~11月末に行われる、法科大学院ごとの個別の入試に合格するという流れです。
要求される出願書類のするいや、試験科目といったものは法科大学院ごとに異なるため入学案内や受験説明などにはよく目を通しておくようにしましょう。(法科大学院の費用や法科大学院一覧)
法科大学院でも2つのコースに分かれます。
一つ目は、法律の学習経験の無い人を対象とした未修者コースで、3年間通う必要があります。
もう一つは法律学習経験者のための既修者コースで、こちらは1年少ない2年間の通院です。
入学後は毎日授業を受け、学期末には定期試験を受け、卒業要件が満たせられれば卒業出来ます。
普通の大学と同様にして、卒業することができます。
では、次は法科大学院に通わず予備試験合格資格を得るコースを見ていきましょう。司法試験の受験資格〜予備試験合格資格〜