司法予備試験は法科大学院に通っていない者が司法試験を受験する為の権利を得る為の試験です。
この司法予備試験は司法試験と非常に良く似た出題が為される傾向にあり、司法試験の面白さと司法予備試験の面白さはイコールの関係にあると言っても差支えないでしょう。また、司法予備試験は非常に難しいので、楽しみながら勉強することが難しいというイメージを持たれているかもしれません。
しかし、司法予備試験の勉強がつまらないという意識は誤りです。
確かに、多くの方が非常に専門分野であり、つまらないというイメージを持つでしょう。
しかし、司法予備試験の勉強は考え方次第ではとても面白い勉強と捉える事が出来るのです。いえ、言葉を選ぶのであれば司法予備試験は工夫次第考え方次第で非常に面白いものになります。
では、司法予備試験の勉強はどの様に面白いのでしょうか。
1 司法予備試験が面白い理由①~法律と現実~
法律を学ぶことで、現実に対して深い理解ができるようになるのです。
なぜなら、法律は現実を規定しているからです。つまり、国も企業も人も法律に沿って運営されているのです。例えば、今相続が発生したとします。遺言がない場合は、故人の意思を知る由もありませんから、民法の規定する分け方にしたがって相続財産を分配することになります。この知識は、現実に相続が発生した際に役立つものとなるでしょう。
このように、私たちに非常に身近なものが法律です。
したがって、法律を皆さんが学んだ際に、これは現実にはどの様に活きているのだろうかと考えると、その瞬間、法律は皆さんの現実に対する認識を高めてくれるのです。
2 司法予備試験が面白い理由②~法律への理解と判例集~
司法予備試験に合格するためには、条文を正しく理解することは当然ですが、同時に、判例を理解する必要があります。判例は、裁判官が条文の背景にある考えを議論し、それを反映したものだからです。
つまり、判例集を読むと、そうした人々のドラマを描いているに等しい所があります。ある裁判官の意見に、多数の裁判官が反対していたりと、裁判官が判決を下すまでの経緯が見て取れるのです。
この様に考えれば、司法予備試験の勉強も面白いとわかるのではないでしょうか。